
ちょうど3.11震災の前日に知人にあてて送った自分の考えを書いた記事をご紹介させていただきます。
新しい生き方を求めて
2011年3月10日 株式会社巡の環 阿部裕志
様々な社会不安が叫ばれる今日、「地域活性」「社会起業」といった切り口から、産業・教育・医療など様々な分野を盛り立てていこうという動きが強まってきています。私たちの取組も、その動きの一環として紹介していただく機会が増えており、とてもありがたいことだと思っております。しかし、最近おもうことは、私たちが目指すのは、既存の社会の価値観に則った地域活性化ではなく、私たちの生活が安心して将来にわたって持続できるような新しい生き方の探求であるということです。
私たちは、人類や社会が持続可能であることとは、「くらし」「しごと」「かせぎ」の3つのバランスをとれた生き方を実践していくことであると思っています。ここでいう「くらし」「しごと」「かせぎ」とは次のように考えています。
■くらし
暮らしがどれだけ手の中にあるか、どれだけ生きる力があるのか、つまり【人と自然のバランス】のことであると考えています。その実践のために私たちはお年寄りの暮らしの知恵を受け継ぐ冊子を制作したり、農漁業の手伝いをしてきましたが、今年からは、会社として田んぼで米作りも始めます。
■しごと
昔の農村社会でいう仕事のことを指しており、自分や子どもの世代だけではなく、いつか産まれてくる子孫のために地域社会にどれだけ貢献しているか 、また、まわりの人たちとどれだけ深い信頼関係を築いていけるか、つまり 【人と人のバランス】のことであると考えています。私たちは、祭りや地域清掃、困りごとの手伝いや相談に乗ったり、持続可能な社会づくりに必要な様々な仕事を実践しています。
■かせぎ
周りの人が喜ぶ成果を挙げながら必要な対価を得られているか、つまり【働き方のバランス】であると考えています。「他者」と「自分自身」の間のどこに「自分」を置いて働いているのか、そのバランスがとれながら、稼ぎを得られていることを私たちは重視しております。
上記3つの概念をバランスよく取り入れた新しい生き方を実践しながら、その大切さを発信していくこと、それが私たちの目指す姿です。
